[コラム]かんたん(でもない)おもちゃ作りのバイブル(東地区 島田 祥生)
かんたん(でもない)おもちゃ作りのバイブル(東地区 島田 祥生)
「おもちゃの科学 全6巻 戸田盛和著」
おもちゃを拵えるとき、そのヒントは・・・。ひらめくのか、仲間から貰うのか、あるいは、その筋の本から見つけるのか、などなど、いろいろな機会があると思います。今回は、その筋の本「おもちゃの科学」から右の絵を見つけ、身近な材料で拵えてみたくなりました。これは、ロシアの有名な木製のおもちゃ「啄むニワトリ」。著者は、「おもちゃには科学的な理論がある」と、豊富なスケッチを織り交ぜながら、その科学を本当に楽しそうに解説してくれています。
このニワトリは、胴体に、頭がピンで取り付けてあり、上下に自由に動く。頭の反対側と錘の丸い玉が糸でつながっていて、錘を水平に振り回すと、それに合わせて糸が緩んで5羽が順番にエサを啄むように動く・・・。らしい。木で立派な胴体を作るのは至難の業。頭を木にしても、みんなに作ってもらえないだろう。首振りをどうするか・・・。この、あれこれ思案する時が最も楽しいですね。そうだ!S型のクッション材をニワトリにしちゃえ。ニワトリ全体を前かがみになるようにして、糸を引っ張った時に啄めばいい。支える板バネはクリアホルダー。それを、5㎜のスチレンボードに差し込み、糸のガイドはアイロンビーズ。で、左のように出来上がりました。これなら、材料から皆さんが作ることができます。モールでデコをして、可愛いおもちゃの出来上がり。
後日、神谷さんが、「これ、直して」と本物を持ってきました。流石に有名なおもちゃです、風格がありますね。大きさがほぼ同じだったのには、驚きました。