[コラム]日の出と日没のお話(藤沢地区 柴田 憲男)
日没がたいへん早くなりました。理科年表から横浜のデーターを図面化しました。図面に定規を当ててみると、冬至(12月22日)は昼間の時間が一番短いことが分かります。夜が長いとも言えますよ。でも、日没が一番早いのでもなく、日の出が一番遅いのでもありません。しかし、この3つは同じ日と思っている人は多いようです。
日没が一番早いのは実は12月7日です。冬至ではないのです。日の出が一番遅いのは1月8日です。つまりどちらも冬至ではなく、1ヶ月もずれているのです。その中間が冬至になります。
一方、夏は、やはり夏至(6月21日)に一致はしていませんが夏至の前後1週間ほどで大きくは、ずれていません。これらの原因は、地球の自転軸と公転軸がずれて、傾いているからです。日の出から日没までの、太陽が空を移動する線を気を付けて見ると春と秋では違うのです。決して東から西へ単純に移動していないのです。朝、同じ位置から出た太陽が、沈む方向が春と秋では全く違うのです。
こんな宇宙の営みを考えるのは面白いですね。宇宙の中の地球、太陽と地球、そして四季が生まれる理由が、ちゃんとあります。そんな中で我々は生きているのです。いろいろ考えてみるのは楽しいですね。なにしろ「おもしろ科学たんけん工房」ですから。(2019年12月6日)