[コラム]3Dカメラコレクションのご紹介(東地区 河上 郁夫)

今回は、2019年5月に行われた全体交流会で拝見させていただいた3Dカメラについて、河上さんにお話をお伺いいたしました。

・河上さんの簡単な自己紹介をお願いします。
化学系会社を定年退職後、B**k・OffとかH**d・Offとかを巡り歩く「Off生活」に入りました。その後、たんけん工房のボランティアに応募し、子どもたちと一緒に工作する楽しさに目覚めスタッフとして活動しています。自分の工作では、まず楽な工作法を考えるのが先に立ち、作業は後回しになることが多いのですが・・・。趣味はワゴンセールとネットオークションでのジャンクカメラ集めです。

・なぜ、このような3Dカメラに興味を持たれたのですか?
始まりは、子どものころ雑誌の付録にあった赤青眼鏡でみる立体写真(ステレオ写真、3D写真)に感動したことにあります。最近になって、ネット上で3D機器が比較的手軽に入手できることが分かり、収集を始めました。

・簡単に3Dカメラの原理と使い方を教えてください。
物が立体的に見えるのは、左右の目それぞれで物の左側面と右側面をみて、脳がそれをもとに判断しているからです。2台のカメラを両目と同じように配置して、同時にシャッターを切れば目で見ているのと同じ2枚の画像が得られます。これをそれぞれの目で見るようにすれば立体感が得られます。

・なるほど、片目ずつで見ると物がずれて見えますね。これをカメラで再現しているんですね。目が二つある理由が分かりました。

・このカメラは、どこで作られたものですか?
このカメラ「View-Master Mark2」は1962年にドイツで作られ、欧米で販売されたようです。

・どのような目的で使われていたのでしょうか?
このカメラは、同じ「View-Master」という名前の簡易立体眼鏡で見るための立体スライド写真をアマチュアが撮るために使われたようです。

・できるだけ実物に近い映像を見たいという願望で開発されたものなんでしょうね。現在のバーチャルリアリティの原型と考えられますね。

・今でも、同じ原理を使った商品はありますか?
「View-Master」のビューアーとリールはアマゾンで売っています。ネットで探せば、3DのWEBカメラやデジタルの3Dカメラがあります。ゲーム機の「ニンテンドー3DS」は3Dデジカメそのものです。

・最近は、スマホを使ったものもありますが、原理は同じなんですね。

・原理を体験塾で活用できるでしょうか?
できると思います。アイテム検討会で、北2地区の津田さんは「飛び出すよ!3D映像」のタイトルでアイデアを発表されています。

・この楽しさを子どもたちにも味わってもらいたいですね。

・私も、全体交流会で実際に映像を拝見させていただきましたが、3D映像の楽しさに引き込まれてしまいました。60年も前のものとは思えない画像の鮮明さに驚きました。この感動を子どもたちに伝えることができる体験塾をぜひ作っていただきたいと思いました。河上さん、ありがとうございました。(東地区 廣瀬隆夫)